なんで、藻?

なんで、藻?

ただ美味しい藻を作りたいわけではない。

僕たちは、ただ美味しい藻を作る会社ではありません。
僕たちのゴールは、減りゆく魚を未来へと届けることです。

皆様、養殖魚は何を食べて成長するかご存知ですか?
実は養殖の魚は、天然の魚を食べて成長します。魚の成長にはDHAが必須ですが、そのDHAを安価で安定的に供給できるのが天然魚。だから、養殖魚は天然魚を食べて成長します。

今その天然魚は、日本近海から姿を消しています。1988年に約1,300万トンあった漁獲高は、今では400万トンを下回っています。このまま進めば、僕たちが鮨を食べられる最後の世代かもしれません。

「魚を減らさない養殖は出来ないのか?」それが僕たちのスタートです。

その鍵を握るのが「藻」。実は藻こそが、自然界で最初にDHAを生み出します。魚は食物連鎖で、藻のDHAを蓄えているだけ。藻を安価で安定的に生産出来れば、魚を減らさない養殖を実現できるかもしれない。だから、僕たちは藻を育て始めました。

でも、藻を育てるために資源を減らしたら本末転倒です。
そこで、僕たちは未利用の食品を使った藻の養殖にこだわりました。焼酎粕やバガスを初め、様々な未利用食品を使って養殖を実施、その過程で捨てられている泡盛の粕と出会います。

その結果、“偶然”にもDHAだけでなく、うま味が濃厚な藻が出来上がりました。それが「うま藻」です。

僕たちはうま藻を通じて、昆布、鰹節、きのこ、それに次ぐ天然のうま味として「藻」というカテゴリーを市場に創出していきます。
そのうま味の先には、魚が未来へ続く世界を目指して。