AlgaleXとは

うま藻を生産しているAlgaleXとは

「魚を減らさないでDHAを作れないか?」

その思いを実現するためのに、元商社のビジネスマンと筑波大学のアカデミアが立ち上げた会社です。
未利用資源を使った独自の藻類発酵技術をベースに、様々な栄養素を沖縄から世界へと、供給していきます。


代表挨拶

日本の魚は減ったと言われますが、
どれぐらい減ったのかご存知ですか?

日本の漁獲高は、そのピーク13百万トン、なんと今は4百万トンを下回っています。実に70%も減少したのが日本の漁獲高です。世界に目を向けると、2048年には天然海産魚は食卓に上がらなくなるとScience誌は既に予想を出しています。

だったら養殖魚を食べればいいのではないか?
それは大きな誤解です。なぜなら、養殖魚の餌は天然の魚だからです。養殖魚は、天然魚がいなければ成長で来ません。天然魚から供給されるたんぱく質とOmega3(主にDHA)が成長に不可欠だからです。

天然もだめ、養殖もだめ。
そうなると、本当に魚はいなくなのではないか?その問題意識から、AlgaleXはスタートしています。もし、魚と同じ栄養素(タンパク質とDHA)を、魚ではない方法で供給できればソリューションになるのではないか。それを実現するために設立したのがAlgaleXです。

その鍵を握るのが「藻」です。
魚はDHAを蓄えるだけで、作り出すことはできません。実はDHAを最初に作り出すのは「藻」なのです。この藻を、安価で安定的に供給できれば、いつかは魚を減らさない養殖が可能かもしれない。だから弊社は藻を育てています。

でも、その藻を育てるのに何かを減らしていたら意味がありません。
だからこそ、私たちは捨てられている未利用食品を活用して「藻」を育てています。何かを育てるのには、必ずエネルギーが必要です。私たちはそのエネルギーを捨てられている未利用食品に求めています。そこで出会ったのが、捨てられている泡盛の粕です。

弊社が育てている藻は、オーランチオキトリウムという微細藻類で、DHAを初めとした良質な脂質が豊富です。難点は、からだにはいいが美味しくないこと。これは、微細藻類全般に言える課題でもあります。しかしながら、泡盛粕を栄養源として育てた私たちの藻は、偶然にも美味しくなりました。DHAだけでなく、うま味までも豊富。だから私たちはこれを「うま藻」と称し、昆布や鰹節に次ぐ新しい自然のうま味として販売しています。

養殖魚向けの飼料原料は、1円以下の価格を争うマーケットです。スタートアップである私たちは、まだそこで戦うだけの体力も財務基盤も整っていません。しかしながら、世界的にも稀有な「うま味になる藻」という市場を、少しずつですが創出してきています。その市場を開拓した先で、魚を減らさない養殖を実現していきたいと思っています。

私たちのゴールは、美味しい藻を作ることではありません。私たちの技術で、海を未来に繋ぐことです。
そのゴールに向けて、うま藻を一人でも多くのお客様にお届けできればと思っています。

株式会社AlgaleX 代表取締役