DHAサプリは、なぜ綺麗な黄色なのか

DHAサプリメントですが、皆様はどんな色を想像しますか。一般的には黄色で透明のイメージを思い浮かべるのではないでしょうか。でも不思議に思いませんか?DHAサプリメントの主原料は、魚から抽出されたフィッシュオイルです。しかし、皆様が手に取る魚の油はあのような色をしているでしょうか。

フィッシュオイルを作る工程は、イギリスのFood Unwrappedという番組で詳細に紹介されています。興味のある方は、こちらの動画からご確認頂けます。大量の魚を集めて、タンパクと油を分離するところからスタートします。油を分離しただけでは食用のフィッシュオイルにはならないので、そこから重金属を除去し、悪臭を軽減するために、熱をかけ、アルカリ精製を行うなどが、一般的な精製工程になります※1。その過程で、だんだんとDHAが濃縮される一方で、他の栄養素が失われていきます。なのでFood Unwrappedで特集されているアイスランドの会社は、有用な栄養素であるビタミンAなどを最後に加えて、フィッシュオイルを作っているようです。各社違いはあれども、これがサプリメントで目にするようなフィッシュオイルの通常の生産工程になります。ナチュラルな魚のイメージや、自然の力をイメージされる人も多いDHAサプリメントですが、あの黄色になるまでに、実はかなりの精製工程が必要なのです。

元々は、余ってしまった魚や、捨てられてしまった魚を有効活用するという思考が根底にあり、そこから活用の道を探っていったのが、今のフィッシュオイルの歴史です。しかしながら、世界的な需要の高まりを受けて、現在ではサプリメントや養殖魚の餌を作るために、天然の魚を漁獲し、その魚から上記の様に油を抽出して精製するやり方が一般的になっています。南米のペルー・チリ沖は、世界一イワシやアジなどの青魚が摂れる漁場で、世界のフィッシュオイルの30%程度を、この2か国が供給しています※2

しかしながら、需要が高まるということは、それと同時に問題も引き起こしています。2014年には、乱獲や気候変動の影響が重なり、記録的な不漁が発生しました。その結果、ペルーは輸出制限を実施。日本の水産養殖業界は大きな打撃を受けました。また、この海域では密漁も多く発生しており、2019年だけで15万トンにも上る密漁が行われていると考えられています※3。未利用資源の有効活用という側面が強いフィッシュオイルでしたが、今では元になる魚の取り合いといった様相を呈しているのが実態です。

そのような背景があるのが、フィッシュオイルを主原料にするDHAサプリメントです。今度あの綺麗な粒を見る機会があれば、海と魚に思いを馳せてみてはいかがでしょうか?皆さまが使っているDHAサプリメントも、実は南米の海からはるばる日本へやって来たフィッシュオイルかもしれません。

最後に、Umamoから生まれたUmamo Omega-3 Specialサプリメントですが、無加工のUmamoを使用した素材からDHAを摂るサプリメントです。だからこそ、フィッシュオイルとは違って透明ではないですが、DHA以外の栄養素も豊富に含まれております。もちろん魚を使用することもなく、トレーサビリティもクリア、Umamoには乱獲の心配はございません。なので、極力無加工なものから栄養素を摂りたい皆様や、食の環境負荷を考える皆様へ、是非ともおススメしたいDHA+αの栄養素が摂れるマルチオメガ3サプリメントとなっています。






Rosita社の公開情報が、詳細に工程を記載しています。
※1 How major brands make cod liver oil
※2 10 World's Biggest Fish Oil Producing Countries
※3 Peru’s fishmeal, fish oil shipments expected to surpass USD 2 billion this year