「海を育てるには山を育てる」ということを、聞いたことがあるでしょうか?
これは、海の生物が豊かになるためには、陸の森林が生み出す栄養素が必要ということです。しかし、海の生物の多くは、陸の栄養を直接摂取できるわけではありません。そこには、陸の栄養素を魚が摂取できる形に変化させる生き物たちが、陰の立役者となり存在しています。
そのひとつが、Umamoなどの“藻“なのです。この藻は陸からの栄養素を取り込んで、生物界の中では最もたくさんのDHAを体内に生産/蓄積することができる種類の藻でもあります。海のゆりかごと言われるマングローブ水域では、このようなDHAを作る藻がたくさん生息していて、陸からの栄養素をどんどん吸収して増殖しています。そして、この藻たちを稚魚や小エビなどが盛んに摂取することで、たくさんの魚たちが豊かに育っていくと考えられています。
このような藻が生産したDHAは、動物プランクトンや稚魚などを経てより大型の魚へと食物連鎖で蓄積されていきます。DHAはヒトなどの動物の成長や健康維持に欠かせない栄養成分でありますが、海に住む魚にとっても必須栄養成分であることは同じです。特に、稚魚の段階では、その成長や生存に大きくかかわると言われています。
このように、Umamoなどの“藻“は陸からの栄養をもとに、海を豊かにする重要な機能を果たしています。泡盛粕を利用して作られるUmamoは、海洋環境にいる藻のなかから最もDHAを作る藻として選びだされた藻で、私たちの健康維持に必要なDHAを豊富に供給してくれます。まさに海と体に健康を届ける”藻”なのです。